今回より「日本」の書の歴史になります。
日本の書の歴史は、私たち日本人の歴史ですから、中国の書に比べてはるかに親しみを感じると思います。
<漢字の伝来>
漢字は中国で発明されたものですが、その日本への伝来は中国から直接に伝えられたものと、
朝鮮系渡来人の仲介をへて伝えられたものの、2つのルートがありました。
とりわけ朝鮮半島の百済は、日本との同盟を求め、その交流によって中国の経書と書法、仏教を伝えました。
それらの経過が金属や石に刻された、いわゆる金石文によって知ることができます。
<金印の発見>
天明4年(1784年)北九州を望む志賀島で若い農夫が作業中に金石を発見した。
この偶然に発見された金印は「後漢書」に建武中元2年(57)に倭の奴国の国王が漢に使者を出し、
これにこたえて光武帝が印綬(房のついた印)を与えたとの記録があります。
それがこの金印、教科書にも出てきた「漢倭奴国王印」です。
江戸時代にこれを模索する技術がないこと、同形式の国王印がのちに中国で発見されたことなどから、
本物である可能性が高いとのことです。
歴史ロマンを感じますね。
福岡市博物館にあるのかな?
一度観てみたいものです。
さて話は変わりまして、当社では書道用品の販売はもちろんですが、軸装、額装、仮巻等の表装も行っております。
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安江