こんにちは。
最近はうだるような暑さも一段落し、夜になると肌寒さすら感じる日もあるようになって来ましたね。
今年の夏は、じりじりと照りつける暑い一日もあれば、バケツをひっくり返したような、じめじめしたどしゃ降りの一日もあったり、天候変化が激しかったように思います。
さてそんな中、皆様は掛軸などの書作品をどのように保管されていますか?
高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で、桐箱や紙箱に入れて保管…というのが基本だと思います。
極度の湿気や暑さは紙にとって大敵ですが、もう一つ忘れてはならない天敵があります。
それは紙を食害する『虫』です。
代表的なものは『紙魚(しみ)』と呼ばれる、体長1センチ前後の虫でしょう。
見るのもイヤ!…という方もみえますでしょうから画像は割愛させていただきますが、確かに見て気持ちのいい生き物ではありません。
ゾウリムシを少し細くしたような見た目で、表面はうっすらと銀粉をまとった昆虫です。
特に夏に発生するこの虫、名前の由来は
『紙を食べる』こと、
『魚のように』くねる動き
からきているそうです。
寿命も7~8年と、昆虫としては長命です。
『紙魚』、というネーミングセンスはなかなか風情があるというか、粋な名前だと思います。
実際、『紙魚』は夏の季語でもあるそうです。
…が!
やはり紙を食害する点では、紙魚には申し訳ありませんが害虫と言わざるを得ない存在です。
大事な作品を守るためにも、是非『防虫香』のご利用をオススメします。
『防虫香』は、虫の食害を防ぐ為の防虫剤です。
桐箱や紙箱に入る小袋状になっています。
当店でも店頭にて販売しておりますので、気になる方はお気軽にスタッフまでお申し付け下さい。
筆者:柴田