こんにちは。
近頃は一段と寒さが増してきましたね。
ついこの間までうだるような残暑に悩まされていたはずなのに、今では寒さで震える始末。
まるで秋をすっ飛ばして冬の真っ只中のような感覚です。
…さて、とはいうものの月はまだ11月。
木枯らしや紅葉、落ち葉など、書をされる方にとっては創作意欲が高まる景色が広がっているのではないでしょうか。
作品が出来上がったら、当然飾りたくなるもの。
今日は、額を掛ける際のちょっとしたコツについてお話したいと思います。
額を掛けるとき、全懐紙程度のサイズですと、フック1点で掛けることが多いですよね。
額には背面に紐を付ける所があり、そこに紐を付けてフックを掛け、吊り下げるようになっています。
その際のコツです。
『紐の結び目は中央より端の方に作る』
結び目が中央にあると、フックを掛けるとき邪魔になりますし、中心が取りづらくなるため額が傾いてしまうことが多いのです。
結び目は、中心と紐金具の真ん中辺りに作るといいでしょう。
また、横に長い額ですと、もともと中心が取りづらいため、両脇から2点で掛けるのがよいと思います。
社中展などで、大きい額を2人がかりで掛けた経験がある方もみえるのではないでしょうか。
でも、吊っているワイヤーが逆『ハ』の字になってしまったり、フックが紐の中央に動いていってしまったり、こちらもこちらでバランスが取りづらい時があります。
そんなときは、
『紐の両端に輪っかを作り、そこへフックを掛ける』
と、収まりが良くなります。
分かりにくいと思いますので、画像を載せてみました。
この輪っか部分にフックを掛ければ、結び目がズレを止めてくれます。
単純で簡単な工夫ですので、額を掛ける際に参考にしていただけましたら幸いです。
これからはどんどん寒くなっていくと思います。
いろいろなウィルスも流行傾向にあるようですので、お体には充分気をつけてくださいね。
筆者名:柴田