杭州は風光明媚な街としてもよく知られ、日本と気温もあまり変わらず今は羽織るものが一枚いります。
杭州から中国でも南の方の広東省広州市へ飛びました。
空港に着くとそこはまだ夏を思わせるような気温。
着ていたダウンを脱ぎ半袖になりました。
広州から約100km、バスで2時間ほど走ると硯の街として有名な肇慶市へ到着します。
街の中には非常に多くの硯専門店が並んでいます。
硯屋さんだけでも300店程ありどこも端渓を販売しています。ほとんどのお店が自分のところで加工をしたりしています。
但し工場を持って人を雇っているのはほんの2割くらいです。
端州一路の通りには非常に多く店がありますよ。
個人的に行って買われるのであれば必ず数軒周り粘り強く交渉をすることをお勧めします。
けっして買い急ぐのではなく色々と見せてもらいましょう。
店の奥のほうに質の良い老坑や麻子坑をしまっている店もあります。
必ず店主の方と硯の話やその他たわいもない話をしてより良いものを見せてもらい満足のいく逸品をお求めください。
中国では硯を贈り物としてよく使います。また観賞用・美術品として買う方が多く店には大きな硯がたくさん並んでいます。
また茶道具としても使われています。
日本では実用的な硯を多く使い、彫刻などもシンプルなものを好む方が多いですが、中国では観賞用や美術的な価値を重視して大きなものや彫刻が非常に凝った物を好みます。
硯屋さんにはいろいろな形の硯が置いてあり見るものを飽きさせません。
筆者:安藤
杭州から走ること数時間、鶏血石が有名な町へと来ました。
鶏血石の本物は赤がとても鮮やかな色をしています。
冴え渡る赤色がとても綺麗に入り見るものを魅了します。
現在は掘り出せる量が少なく質の良いものはなかなか掘り出されず、上質な鶏血石や
田黄石の値段は非常に高騰しています。
現地に来て色々と現場や工場などを回ると現状などが非常に分かりやすいです。
ちょうど夕方にご飯を食べに来たら公園で冬物の売り出しをしていました。
地元の人がたくさん来ていましたが日本と違うのは仮設の博覧会場が派手と言うのか
豪華です。
外にはバルーンが飛び、まさにお祭り会場で活気があり賑わっていました。
夜は足湯マッサージへ。
日本で足湯マッサージを1時間してもらうと5000円ほどすると思いますがこちらはや
はり安く1時間60元(約1000円)。
現地スタッフと共に日頃の労をねぎらいながマッサージを受けてきました。
筆者:安藤
您好!
ニハオの言い方には2種類あるって知ってましたか?
上の您好は目上の方や相手を敬った際に使う言い方です。
ニンハオと言ってもらえれば丁寧で相手を敬った言い方になります。
さて今日は布を探しに行きました。
パフォーマンス書道をする際に通常は紙を使用しますが布で書きたいとのお声を頂き探しに来ました。
幅が1m20〜1m50程で長さが50m。
これを裁断しミシンで縫い合わせてつなぐとパフォーマンス用の布の出来上がり。
紙より値段がしますが布は数回張ることが出来ます。
また保存にも良いとのこと。
学校なんかでは書道部が「必勝!夢を掴み取れ!」など書いて運動部に渡して大会で飾るなど各部同士の交流があるとか。
横断幕を特注で作ろうもんならお金がすぐに無くなってしまいますが書道部に書いてもらえればお互いの為にもいいですよね。
そんな訳で出発前日にお店に来られた先生から白い布を探して来てとの指令を頂き、急遽市場へ。
私裁縫をするわけでもないから今まで多くの布を見たことがなく、たくさんの布を見て「へ~」って感じ。
触ると感触も違い楽しかったです。
素材や厚さや編み方の説明を数件で受け、目ぼしいものを見つけました。
一回書いて見てから発注しよう。今回は自信あり!
少しでも安く上質な物がお渡しできそうです。待っててくださいね、先生!!!
市場の中には布だけではなくスーツやコート、ドレスなどおしゃれな服がいっぱい。
もちろん中国人もたくさんでしたが意外にもおしゃれな欧米人がたくさん。
仕入れに来ているのかたくさんの商品を持ちきれなく引きずって帰って行きました。
ここでコートなんかを見ていたらおしゃれな物が1万円以下。
既製品になるかと思いきやお客さん一人一人に合わせてサイズを測り長さを調整し作ってくれる。
これ日本で作ったら数万円するやんって思いながら聞いていると布も選べる!
好きな素材で好きな色で合わせて作る。急ぎで作成を依頼すれば2日で出来る。素晴らしい!
欲しくなりました。
次来た時は買ってしまいます。
あ!ちゃんと仕事してますよσ^_^;私がいつも仕事をしていないのではないかとの噂が・・・
社員皆さん頑張って仕事してますよ。
その後杭州へ。
今や上海の主要箇所は非常に綺麗です。
ここは虹橋駅です。ここから新幹線を使って杭州へ。
平日の昼間でもこんなに人が・・・
でも中国人スタッフ曰く「国慶節の時はもっと人が凄くて身動きが取れない。この位は混雑のうちに入らない」とのこと。
数十回も中国に来させて頂き私も慣れましたが人混みが苦手な方は平日でも主要駅はちょっと大変かもしれませんね。
筆者:安藤
こんにちは。
大型台風が接近している中ですが飛行機に乗り中国へ出発です。
フライト前に「本日は台風の影響により一部揺れの激しい区間が・・・・」とアナウ
ンスがある中、大空へ。
飛び立ってから15分程台風の影響で大きく揺れていました。2時間30分程で上海浦
東空港へ。
当社は40年程前から中国の紙工場や硯や印材など幅広く書道用品を直接貿易で仕入れ
てきました。
お陰様で長年中国と取引をさせて頂き良質でお値打ちに商品が入り、お客様に良い品
を安くご提供させていただけます。
今回も色々と中国国内を回り、新たな発見ができたらと思います。
出張中いろいろと感じたことなど旅日記になってしまうかもしれませんが書かせて頂
きます。
今日は上海で最も有名な繁華街南京路辺りを散策しました。
南京路で有名な書道用品店で朶雲軒(ダウンケン)というお店があります。地球の歩き
方にも乗っているお店です。
ここは日本で言う銀座のど真ん中一等地に店があるみたいなもので商品は少々高いで
すが美術的価値のあるものから本物の良い物まで5階まで展示してあります。1階は書
道用品が並んでいます。
書作品に興味のある方や古いものが見たい方は無料ですから遠慮せずに上がって見て
みてください。
ちなみに中国の書は、絵(水墨画)と書が一緒になったものが多いです。
字のみの作品もありますが中国は書画が多いですね。
その為、基本的には白い紙を主に使い、日本のような仮名加工紙は非常に珍しく感じ
られるみたいです。
こちらの書道用品店さんと色々話をしていて仮名加工紙をみたいにボカシや紋刷りな
どでデザインを施してあるものは中国でも販売するといいよと教えてもらいました。
でも値段が・・・とのこと。
ちなみに上海の書道用品街は南京路から2本ほど横に行った通りに数十件並んでま
す。
よくツアーなどで行かれると豫園の周りにあるお土産屋さんや古物を扱っているとこ
ろで買われる方が多いと聞きます。
なかなかと本物を見つけ出すことが難しいと思います。
南京路の近くでしたら徒歩2分です。よかったら行ってみてください。
筆や画仙紙、宣紙など色々販売されています。
値段は宣紙等は日本と変わりません。実際に触って良い紙を見つけたら買われてもい
いと思います。
筆なんかは和筆作りではないですがとても安い物もあります。
硯に関しては中国は今非常に高いです。
値段はちゃんと交渉してくださいね。
電卓の叩き合いをすれば2/3程にはなると思いますよ。
筆者名:安藤
日展搬入に東京まで行ってきました。
今年は例年より多くの作品をお預かりしました。
先生方が精魂込めて作り上げた作品を丁寧に当社の表具師が仕上げ、無事に搬入する事が出来て正直ホッとしています。
火曜日の日は台風が接近していたため心配をして普段より早めの出発を予定したり、作品が絶対に濡れないように気を使いましたが、お陰様で台風の影響は一切ありませんでした。
「作品はこの世で一点しかないのも。どれだけの苦労やどれだけ今までの時間を費やしてこの一枚を仕上げたのか考えなさい。だから作品は換えがないしすごく大切だ」と教えられ、作品を受け取るたびに思い出しています。
審査結果発表は10月19日土曜日午後3時です。
日展ホームページ(http://www.nitten.or.jp/)において発表です。
先生方は結果が出るまで待ち遠しいと思いますがもう少しの間お待ちください。
日展の展覧会は下記の通りです。
会場:国立新美術館 東京都港区六本木7-22-2
会期:平成25年11月1日(金)~平成25年12月8日(日)
(休館日)毎週火曜日
(観覧時間)午前10時から午後6時(入場は午後5時30分まで)
11月11日(月)は「日展の日」。入場無料となります。
主催:公益社団法人 日展
後援:文化庁
筆者名:安藤