春は展覧会の多い季節です。
ここ岐阜県でも各地で展覧会が催されており、桜とともに春を彩っています。
我々、書道用品店は書道用品の販売のみが仕事ではありません。
このような展覧会の飾りつけや会場作りも行っております。
ハンマーでトントンと大きなパネルを何枚も繋げて大きな展示用の壁面を作成したり、照明を増設して作品を演出したりもします。
結構力を使う仕事もありますが、先生方が書かれたすばらしい作品をより惹き立たせて書道の発展をお手伝いしていきたいと考えております。
さて、このたび、座馬井邨先生社中展である「木筆会」の搬入に行ってまいりました。
二年に一度の展覧会と言うことで、お弟子さん方も楽しみにされていました。
仮名の流麗さの中にダイナミックな息遣いも感じ、雅な作風に飾りつけをしていて思わず「おぉ」と声が出ました。
当店でお買い求めいただいた加工紙も使っていただいて、このような素晴らしい展覧会で使っていただけることに販売店としては非常に誇り高く感じました。
「仮名」の展覧会は紙を見るのも楽しいです。
もちろん先生方の作品あってこその「書」であり「展覧会」ですが、実は僕個人的に特に「仮名」の展覧会では作品と紙のマッチングを見るのも楽しみとしています。
「この紙、こんな使い方があったのかぁ」とか、「この作風・歌と、この紙はまさにベストパートナーだなぁ」とか、そんな事を感じながら作品を見ます。
もちろん未熟者の僕なので、まだまだわからないことも多いですが、出来上がりの状態から感じられるパワーといいますか、魅力は伝わってきます。
飾り付けの最中、お弟子さん方が本当に楽しそうにお手伝いをしてくださいました。
出来上がった作品をお互いに見合って「いいねぇ」とか「ここの筆の走り具合がきれいだねぇ」などと話されているのを聞いて、とても良い展覧会だなぁと感じました。
こちらの展覧会は2014年4月13日(日)まで岐阜市民会館にて行われております。
ぜひ会場でご覧になって書を楽しんでくださいね。
筆者名:小寺