中国では日本の書道用品は大人気です。
特に中国人の方に人気なのが墨運堂さんの玄宗や呉竹さんの筆ペンなどはどこの店に行っても置いてある状態です。
どうしても関税10%や増値税(消費税の様なもの)17%が掛り日本の定価より高く売られていますが評判は良く、よく売れる商品の様です。
皆さんも中国に行かれる際にはお土産として持参すると喜ばれると思いますよ。
日本の書道用品や習字道具は品質がよく中国では少々高くても欲しいと思われる方は多いみたいです。
謝謝!!
こんにちは。大玄堂小澤です。
まもなくGWということで大型連休がやってきますが皆様のご予定はいかがでしょうか?
私は残念ながら家に引きこもることになりそうです。
財布の中身だけ長期旅行に行かれると涙が出てきますね(T_T)/
さて本日は弊社の画仙紙についてご紹介させて頂きたいと思います。
弊社の画仙紙は種類も多くサイズ展開も豊富に揃えています。
商品の種類が多いとどれがいいのか選ぶのが大変ですよね。
そこで私が特に好きな画仙紙をピックアップしたいと思います。
楷書用・・・・・神技(滲みが少なめで墨をコントロールしやすいです。)
行書用・・・・・無限(サイズ展開が豊富にあり万能型、全紙、尺八屏はもちろん2×6や3×8まであります)
草書用・・・・・妙音(しっとりした手触りで書き味抜群。滲みも綺麗に出す事ができます。)
こちらは私個人的な見解です。皆様が画仙紙を選ばれる時の参考にしただけると嬉しいです。
それではよい連休をお過ごし下さい。
筆者名:小澤
こんにちわ。
最近はずいぶん暖かくなりましたね。
この間まで丸まってばかりでまったく動かなかった我が家の猫達も、暖かくなるにつれてやんちゃぶりを取り戻しつつあります。
(白と、白黒のぶちの2頭の猫を飼っています)
今回はそんな猫に関わる、ある書作品をご紹介したいと思います。
いつもより砕けた内容になっておりますが、お付き合い頂けますと幸いです。
その作品は、現存する天皇の日記としては最古のものである
『寛平御記』
というものです。
作者の宇多天皇は第59代天皇で、醍醐天皇の父、村上天皇の祖父にあたる方だそうです。
作中の一部で、飼っていた猫についていくつかの記述を残しています。
この寛平御記、実は猫飼いの方々の間ではなかなか有名なもの。文章は漢文で難解なのですが、書道で特に漢字を書かれる方には楽しんで戴けるかも…と思いました。
さて、なぜ猫飼いさんの中でこれが有名なのか?
…実は宇多天皇、この日記の中で結構な猫好きっぷりを披露しているんです。
では、ほほえましいばかりの親バカっぷりを少し紹介します。
(※印は今風に訳した文章です。)
『愛其毛色之不類。餘猫猫皆淺黑色也。此獨深黑如墨。』
※その毛づやの美しさったらもうすごいのだ。他の猫が見劣りするくらいに真っ黒で、墨のよう。本当にカワイイのだ。
『長尺有五寸高六寸許。其屈也。小如秬粒。其伸也。長如張弓。』
※背は6寸(18cm)ほど、体の長さは1尺5寸(45cm)ほど。小さくかがむとまるで小さな黒きびの粒のよう。大きく伸びをするとまるで弓を張ったように長い。
『眼精晶熒如針芒之亂眩。耳鋒直竪如匙上之不搖。』
※瞳はキラキラと光り、耳はスプーンのようにまっすぐ、ぴーんと立っている。
『其伏臥時。團圓不見足尾。宛如堀中之玄璧。其行歩時。寂寞不聞音聲。恰如雲上黑龍。』
※丸まってる時は足も尻尾も分からなくて、まるで洞窟か何かの中に鎮座する黒い宝玉のよう。歩くときはひっそりと音も立てずそう、まるで雲の上をゆく黒い龍だ!
…いかがでしょうか?
この方、猫が好きで好きで仕方ないと思われます(笑)
これだけの褒め言葉を惜しげもなく日記に書いて、まさか後世で公にされるなんて意識もなく、とにかく書きたくてたまらなかったんでしょうねぇ。
しかも、これだけ褒めちぎっておきながら、
『先代の帝から押し付けられたから仕方なく面倒をみているだけで、全然愛情なんてかけてないし』
とも書いています。
あとで読み返してみて、我に返ったのでしょうか?(笑)
なんとも可愛いお方というか、私は親近感を覚えました。
気になった方、この日記について調べてみたいという方は、
『 寛平御記 猫 』
といった感じの検索ワードで探してみてください。
きっと微笑ましい文章がたくさん出てくると思いますよ。
最後に、我が家の白い龍を(笑)
食い意地の張った、可愛いヤツです。
では。
筆者名:柴田
春は展覧会の多い季節です。
ここ岐阜県でも各地で展覧会が催されており、桜とともに春を彩っています。
我々、書道用品店は書道用品の販売のみが仕事ではありません。
このような展覧会の飾りつけや会場作りも行っております。
ハンマーでトントンと大きなパネルを何枚も繋げて大きな展示用の壁面を作成したり、照明を増設して作品を演出したりもします。
結構力を使う仕事もありますが、先生方が書かれたすばらしい作品をより惹き立たせて書道の発展をお手伝いしていきたいと考えております。
さて、このたび、座馬井邨先生社中展である「木筆会」の搬入に行ってまいりました。
二年に一度の展覧会と言うことで、お弟子さん方も楽しみにされていました。
仮名の流麗さの中にダイナミックな息遣いも感じ、雅な作風に飾りつけをしていて思わず「おぉ」と声が出ました。
当店でお買い求めいただいた加工紙も使っていただいて、このような素晴らしい展覧会で使っていただけることに販売店としては非常に誇り高く感じました。
「仮名」の展覧会は紙を見るのも楽しいです。
もちろん先生方の作品あってこその「書」であり「展覧会」ですが、実は僕個人的に特に「仮名」の展覧会では作品と紙のマッチングを見るのも楽しみとしています。
「この紙、こんな使い方があったのかぁ」とか、「この作風・歌と、この紙はまさにベストパートナーだなぁ」とか、そんな事を感じながら作品を見ます。
もちろん未熟者の僕なので、まだまだわからないことも多いですが、出来上がりの状態から感じられるパワーといいますか、魅力は伝わってきます。
飾り付けの最中、お弟子さん方が本当に楽しそうにお手伝いをしてくださいました。
出来上がった作品をお互いに見合って「いいねぇ」とか「ここの筆の走り具合がきれいだねぇ」などと話されているのを聞いて、とても良い展覧会だなぁと感じました。
こちらの展覧会は2014年4月13日(日)まで岐阜市民会館にて行われております。
ぜひ会場でご覧になって書を楽しんでくださいね。
筆者名:小寺
さわやかな春の日差しを感じる季節になりました。桜も咲きはじめ少しうれしいです。
今日より31日の午後三時まで第5回いづ美会展が岐阜市民会館で開催されています。
仮名の吉澤劉石先生の社中展です。
早速行ってきました。
毎年、先生の作品をはじめ趣向をこらした会場の設営・心つかいに感動しながら、
じっくり見させていただいています。今回の先生の作品は円も取り入れつつ躍動感あふれる素晴らしいもので私も好きになりました。
いろいろな刺激をうけて、また挑戦していこうと自分に言い聞かせ帰ってきました。
是非、みなさんも見に行かれてはいかがでしょうか。
書の奥深さを実感しますよ。
筆者名:安江